ストーリー:60
映像:85
総合:70
評価:AA
2004年・アメリカ
監督:
- クリスチャン・ジョンストン
- ジョージ・カリル
- ワリ・ラザキ他
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ユナイテッド93やワールドトレードセンターと同じように9.11を題材にした映画。仕事が終わって夜の2:00くらいから見始め、「つまんなかったら寝よう」位の気持ちで見始めたが最後、とんでもない映画じゃないですか!
この映画の一番の醍醐味は、「これマジ?」という、どこまでが本当なのかが分からないところ。完全にドキュメンタリー映画じゃないかと思ってしまうほど(実際にそう思っている人も沢山いるはず)リアルに作られています。ものスゴイっスよ。
アフガニスタンのある場所で8本のビデオテープが見つかった。それは、9.11テロの航空機に搭乗していた妻を亡くし、事件から1年後にビンラディンの消息を追って来たドキュメンタリー監督、ドン・ラーソンの取材テープだった、という感じのストーリー。彼がアフガニスタンで録音した日記代わりの8本のボイステープと、映像を基に映画にしている、という内容の映画です。詳しくは映画を見てくれという感じですが、やはりこれはフィクション映画みたいです。がしかし!作品中に出てくる銃や賞金首ハンターなどは紛れも無く本物らしい。だからこその圧倒的なリアリティ。いろいろ調べましたが、どこまでが本当でどこまでが嘘なのかはいまだに良く分かりません。
主人公のアメリカ人は、全てを捨てて覚悟を決めてアフガンに来ている。彼がまた無茶するんです。見ているこっちが心配になるくらい。奥さんをテロで亡くしたというのは最後のほうで分かるので(大体予想は出来ましたが)、「なんでそこまですんの?」みたいな場面がメッサありまくりです。彼の演技がまたすごい。目がね。イっちゃってるんですよ完全に。取材はアメリカ人の主人公と通訳兼ガイドのワリ、無口なカメラマンのソニーの三人で行うんですが、ワリなんか途中まで完全に引いてますから。このワリもなかなか好演技。主人公は劇中の名前と本名が違うが、ワリとソニーは劇中と本名が一緒っぽいんで、やっぱり本当なのか?と思わせられました。
あらかじめストーリーやセリフは用意されていたみたいですが、さっきも言ったように相手は大抵が本物。それだけに映像もありえないくらいリアル。綺麗とかいうのではなく、そういう意味で映像は高評価です。飛び交う銃弾、ミサイル。劇中で何人も人が死ぬとか、血が「ビシャー」とかじゃないですが、下手な戦争映画の100倍はリアルです。
宣伝でも言っていますが、撮影後、テープは米国政府に押収されたそうです。理由は「米国にとって脅威になりうる」から。いまだに8時間分のテープは返却されていないようです。そこには何が映っているのか、とても気になりまんがな。
劇中でも言っていましたが(こんなハナシは今まで散々出てますが)、やっぱりどう考えてもアメリカがビンラディンを捕まえられないわけが無いっすよ。石油権利を巡ってアメリカとビンラディンが影で手を結んでるとか、やっぱありえますよね~。
てゆうか、宣伝(TV用の30秒CMや他の映画が始まる前の短くまとめたやつね)の出来は最悪です。やたら「ブッシュよ、何を隠してる?」とか言ってたけど、そこじゃねえだろ!!そういう安っぽい文句をつけると中身も安っぽくなっちゃうジャン。本当に伝えたいことってそこじゃないんじゃないの?それも大事だけど、見た人それぞれが戦争や平和についてどう考えるかでしょ。ワリはアラブ系アメリカ人でイスラム教徒ですが、9.11テロに対する怒りをあらわにする主人公に対しては反対する。「アメリカが悪いから」「もっとひどいことをされてきた」と。しかし主人公はテロで妻を亡くしたという事実を知り、自分の命が危険だと分かっていても主人公の願いを叶えるために危険地帯へ共に行くことを決意する。
いつだって争いにはそれぞれの理由がある。ただ争いはまた新たな争いを生む。憎しみの連鎖ってやつですね。とても深い映画です。久々の高得点。納得の一本です。
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